閾値判別分析法による2値化を行う関数(fnFIE_discrimination_threshold)は正しい閾値を返していない問題が有った為、対策が行われました。 FIE ライブラリでは fnFIE_discrimination_threshold2 のように関数名にサフィックスを付加して、旧版と改善版の両方を実装しています。 WIL ではクラスの増殖を避ける為、改善版に差し替えています。 対策の詳細については FIE ライブラリ説明書(fnFIE_discrimination_threshold の説明)をご参照ください。 この変更に関連するクラスは以下の通りです。
- 関連するクラス:
- CFvBinarizeDiscrimination
- CFvBackgroundRemove
- CFvBinarizeLaplacian
- 対策が行われた関数:
- fnFIE_discrimination_threshold2
- fnFIE_background_remove_threshold2
- fnFIE_lap_hist_threshold2
- 参考画像(1):
- 下図のように人工的な画像では旧版と改善の違いが顕著に表れます。
元画像 |
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fnFIE_discrimination_threshold |
| Threshold = 64 |
fnFIE_discrimination_threshold2 |
| Threshold = 65 |
- 参考画像(2):
- 自然画像の場合は下図のように微小な違いになるので旧版と改善版の違いによる影響を受けることはないと考えられます。
元画像 |
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fnFIE_discrimination_threshold |
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fnFIE_discrimination_threshold2 |
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差分 (上記2値画像のXOR) |
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