WIL説明書(C++)  3.1.0
5. 画像ビューの貼り付け

メインフレームのビューの部分に画像ビュー(CEvView)を貼り付ける方法を説明します。

1. 初期状態のメインフレーム
下図は初期状態のメインフレームです。
内側の白い部分がビューです。この部分に画像ビュー(CEvView)を貼り付ける方法を示します。
SampleFVCL_CEvView_1.png
2. 画像ビュー(CEvView)を追加
MainFrm.h の メンバフィールドに CEvView のインスタンスを追加します。 下記のように CChildView のインスタンス(wizard で生成された既定のビュー)と差し替えると作業量が少なく済みます。

MainFrm.h
class CMainFrame : public CFrameWnd
{
:
protected: // コントロール バー用メンバ
CStatusBar m_wndStatusBar;
CToolBar m_wndToolBar;
// CChildView m_wndView; // 既定のビュー
CEvView m_wndView; // 画像ビュー
:
};

3. 画像ビュー(CEvView)の生成処理
前述で CChildView のインスタンスと差し替えると、 下記のビューを生成する処理(wizard で生成された既定の Create 処理)がそのまま利用できます。

MainFrm.cpp
int CMainFrame::OnCreate(LPCREATESTRUCT lpCreateStruct)
{
if (CFrameWnd::OnCreate(lpCreateStruct) == -1)
return -1;
// フレームのクライアント領域全体を占めるビューを作成します。
if (!m_wndView.Create(NULL, NULL, AFX_WS_DEFAULT_VIEW,
CRect(0, 0, 0, 0), this, AFX_IDW_PANE_FIRST, NULL))
{
TRACE0("ビュー ウィンドウを作成できませんでした。\n");
return -1;
}
:
}

4. 全面に張り付いた画像ビュー(CEvView)
この状態でコンパイルして実行すると、 下図のように画像ビューがメインフレームのクライアント領域全体に張り付きます。
SampleFVCL_CEvView_2.png

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