WIL説明書(.NET)  3.1.0
プロジェクトの設定

本ライブラリでは以下の4つのアセンブリを提供しています。
これらをユーザーのアプリケーションの参照設定に追加してください。


以下の BCL のアセンブリに依存したクラスを使用する場合は、これらも参照設定に追加してください。


FGA ライブラリを使用する場合は "fvalgcli for FGA" を参照設定に追加する必要があります。


ご注意)

『参照の追加』ダイアログに FVIL が表示されない場合は、FVIL が GAC 登録されていないか、AssemblyFoldersEx が設定されていない可能性があります。 その際は、WIL-Diagnostics を使用して再構成してください。詳しくは ReleaseNote の『環境設定 - 診断ツール』をご参照ください。
Any CPU アプリケーションを開発する場合)

Any CPU のアプリケーションをビルドすると『 警告 MSB3270 』が出力ウィンドウに表示されますが問題ありません。
これは WIL のアセンブリのプロセッサ アーキテクチャが x86 と x64 に分類されているためです。
Any CPU は実行時にプロセッサ アーキテクチャが決定されますので、 実行環境が 32bit の場合は x86 版のアセンブリがロードされ、 64bit の場合は x64 版のアセンブリがロードされます。

警告メッセージの例:
warning MSB3270: 構築されているプロジェクトのプロセッサ アーキテクチャ "MSIL" と、
参照 "fvalgcli, Version=3.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=20bef69103785603, processorArchitecture=x86"
のプロセッサ アーキテクチャ "x86" の間には不一致がありました。
この不一致は、ランタイム エラーを発生させる可能性があります。
プロジェクトと参照の間でプロセッサ アーキテクチャが一致するように、
構成マネージャーを使用してターゲットとするプロジェクトのプロセッサ アーキテクチャを変更するか、
ターゲットとするプロジェクトのプロセッサ アーキテクチャに一致するプロジェクト アーキテクチャとの
依存関係を参照で設定することを検討してください。

x64 アプリケーションを開発する場合)

プロジェクトのプラットフォームを明示的に x64 と指定している場合は、下記の問題があります。
1) 32 bit O/S においては、ビルドが失敗し アプリケーションを生成できません。
2) 64 bit O/S においては、ビルド時に警告(CS1607、MSB3270)が発生します。但し、問題無く実行できます。
これは、AssemblyFoldersEx に x64 アセンブリへのパスを登録していないためです。
この問題を改善するため、3.0.0.10 で x64 アセンブリへのパス登録を追加しましたが 下記の弊害があることが判明したため、3.0.0.11 で元に戻しました。
※ FVIL のコンポーネントが Visual Studio のツールボックスに表示されなくなる問題。
従って、x64 アプリケーションを開発する場合は 64 bit O/S でビルドする必要があります。
32 bit O/S でもビルドする必要がある場合は、プラットフォームを Any CPU に変更することを検討してください。
1. 参照の追加

プロジェクトメニュー → 参照の追加 を選択します。
下図の『参照の追加』ダイアログが開きますので、 .NET タブから必要なアセンブリ(下図赤枠内)を選択して [ OK ] ボタンを押して追加します。
  • fvalgcli … 画像処理機能の中枢です。
  • FVILbasic … 基本機能が集約されたライブラリですので必須です。
  • FVILdevice … デジタル入出力とビデオ入力のデバイスコントローラが集約されたライブラリです。
  • FVILforms … GUI コンポーネントが集約されたライブラリです。
SampleFVILcs_using1.png
Visual Studio 2005 の参照設定ダイアログ
※参考1)
.NET タブからアセンブリを探す際、キーボードの "F" キーで fvalgcli [3.0.0.0] を頭出ししてから、 バージョン覧のヘッダーをクリックしてソートすると、fvalgclli と FVIL アセンブリを上図のように まとめて選択できます。
※参考2)
バージョン覧には アセンブリバージョン が表示されています。 ファイルバージョンのようにリビジョンが更新されることはありません。
※参考3)
3.0.0.10 では、参照設定ダイアログに x86 版 と x64 版の両方が表示されますが、 3.0.0.11 で行った AssemblyFoldersEx の改修により x64 版は表示されなくなります。
参照設定に追加するのは x86 版 (サフィックスが付加されていない側) で構いません。
x86 版 と x64 版は、アセンブリ名が共通ですので、アプリケーションをビルドする際や実行する際に自動的に切り替わります。
2. 参照設定

ソリューションエクスプローラの参照設定のノードに選択したアセンブリが追加されます。
SampleFVILcs_using2.png

参考) ローカルコピーについて

fvalgcli や FVIL を参照するとローカルコピープロパティが既定では true になっています。 この状態でアプリケーションのビルドを行うと、アプリケーションの TargetDir に fvalgcli や FVIL の DLL がコピーされます。 GAC 経由で参照する場合は、ローカルコピーは不要なので false に変更しても構いません。
LocalCopy.png

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