詳解

各種マクロ

マクロ	概要	内容
__FVLWIN32__	O/S情報	Windows環境でビルドされる時に自動的に定義されます。通常は、WIN32またはWINDOWSマクロを使用しますので、ユーザはこの定義を使用する事はありません。
_FV_DEBUG	デバッグビルド情報	デバッグモードでビルドされる時に自動的に定義されます。通常は、_DEBUGマクロを使用しますので、ユーザがこのマクロを使用する事はありません。
_UNICODE UNICODE	UNICODEビルド情報	UNICODEビルドを行う時に左記の何れかをコンパイラに定義します。
_FV_WARNING_DISABLE	警告出力の抑制	ビルド時の警告出力を抑制する場合にコンパイラに定義します。
_FVCL_VER	バージョン情報	本ライブラリのバージョン(major*100+minor)を示します。
_FVCL_ARCH	ファイル識別子 (プラットフォーム)	ターゲットプラットフォーム(x86/x64)を示します。
_FVCL_FILENAME_VER	ファイル識別子 (バージョン)	本ライブラリのバージョン(major.minor.build)を示します。

マクロ定義詳解

#define _FVCL_VER 301

バージョン情報

本ライブラリのバージョンを示します。

#define _FVCL_ARCH "x64"

ファイル識別子 (プラットフォーム)

ターゲットプラットフォーム(x86=32bit版、x64=64bit版)を示す識別子です。
このマクロは、ユーザのアプリケーションがリンクする FVCL のインポートライブラリのファイル名を判断するために使用します。

#define _FVCL_FILENAME_VER "3.1.0"

ファイル識別子 (バージョン)

本ライブラリのファイルバージョンを示す識別子です。
このマクロは、ユーザのアプリケーションがリンクする FVCL のインポートライブラリのファイル名を判断するために使用します。

書式: major.minor.build

#define _FVCL_PACKING 8

パッキングサイズ

本ライブラリのクラスや構造体のパッキングサイズ(byte)を示します。

解説:: クラスや構造体を宣言している各ヘッダで、下記のように pragma ディレクティブでパッキングサイズを指定しています。このパッキングサイズが指定されたクラスや構造体は、ユーザ側のコンパイラオプション(/Zp)の設定に影響を受けません。
1 #pragma pack(push,_FVCL_PACKING)
2 ~
3 ~
4 ~
5 #pragma pack(pop)

#define FVCL_API

DLLエクスポートマクロ

本ライブラリのクラスや関数のエクスポートとインポートを定義するマクロです。ビルド時の条件によって以下のように置き換わります。

ビルド時の条件	置き換え後	備考
FVCL_EXP_DISABLED定義	(空白)	エクスポートとインポートを無効化します。本ライブラリのクラスや関数をアプリケーションに取り込む場合に使用します。この場合、ソースファイルのコンパイルが必要になりますので、ユーザレベルでは行えません。
WIN32未定義	(空白)	エクスポートとインポートを無効化します。本ライブラリをエクスポートやインポートの概念がないコンパイラで使用する際に用います。
FVCL_EXPORTS定義	__declspec(dllexport)	クラスや関数をエクスポートします。 FVCLbasicから派生するライブラリは、このマクロを定義してください。
その他	__declspec(dllimport)	クラスや関数をインポートします。エクスポートされたクラスや関数をアプリケーションから使用する場合は、この位置づけになります。つまり、コンパイラに何も定義しなければインポートされます。