WIL説明書(C++)  3.1.0
変数

画像情報 [詳解]

詳解

画像情報

画像の色空間を示す情報です。
FVCL::Data::CFvImageSetImageInfo に設定します。 主に、色空間変換(FVCL::Conversion::CFvColorConvert)で使用されます。

FIE:
f_color_space
参照
FVCL::Data::CFvImage::SetImageInfo
FVCL::Data::CFvImage::GetImageInfo
FVCL::Conversion::CFvColorConvert

変数

const UINT GRAY = 0x0000
 グレイスケール [詳解]
 
const UINT RGB = 0x0002
 RGB. [詳解]
 
const UINT XYZ = 0x0004
 XYZ. [詳解]
 
const UINT YIQ = 0x0008
 YIQ. [詳解]
 
const UINT YUV = 0x0010
 YUV (YCrCb) [詳解]
 
const UINT HSV = 0x0020
 HSV (Smith の六角錐モデル) [詳解]
 
const UINT HSV_JOBLOVE = 0x0080
 HSV (Joblove らの双六角錐モデル) [詳解]
 
const UINT HSV_FAST = 0x0100
 HSV (FAST仕様) [詳解]
 
const UINT LAB = 0x0040
 L*a*b* 均等色空間 [詳解]
 
const UINT LAB_FAST = 0x0200
 L*a*b* (FAST仕様) [詳解]
 
const UINT I1I2I3 = 0x0400
 I1I2I3. [詳解]
 

変数詳解

const UINT FVCL::ImageInfo::GRAY = 0x0000

グレイスケール

FVCL::Data::CFvImage が単一チャネルの場合(画像種別が RGB32,RGB24 は除く)、 この画像情報を指定します。

const UINT FVCL::ImageInfo::RGB = 0x0002

RGB.

本ライブラリでは、RGB色空間を基準色空間として使用します。

imageinfo_rgb.png
const UINT FVCL::ImageInfo::XYZ = 0x0004

XYZ.

XYZ 表色系は他の CIE 表色系の基礎となります。
この表色系は、RGB 表色系では、等色関数に負の値がある為、 等色関数の値がすべて非負となるように導入されました。

imageinfo_xyz.png
const UINT FVCL::ImageInfo::YIQ = 0x0008

YIQ.

YIQ (NTSC) は北アメリカでの TV の信号の規格です。
Y 成分(輝度)については CIE1931XYZ に従います。

imageinfo_yiq.png
const UINT FVCL::ImageInfo::YUV = 0x0010

YUV (YCrCb)

YUV (PAL/SECAM) はアジアやヨーロッパでの TV の信号の規格です。
Y 成分(輝度)については CIE1931XYZ に従います。 CIE1931XYZ 表色系とは、CIE (国際照明委員会)で 1931年に採択した等色関数 $x\left(\lambda \right)$$y\left(\lambda \right)$$z\left(\lambda \right)$ に基づく三色表色系です。(2°視野 XYZ表色系ともいいます)

imageinfo_yuv.png
const UINT FVCL::ImageInfo::HSV = 0x0020

HSV (Smith の六角錐モデル)

HSV 表色系は、色相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Value) の三属性からなる色空間です。 この表色系は、マンセル表色系が基になっており、いくつかのモデルが存在します。 ここでは、Smith の六角錐モデルを示します。

imageinfo_hsv_smith.png
const UINT FVCL::ImageInfo::HSV_JOBLOVE = 0x0080

HSV (Joblove らの双六角錐モデル)

双六角錐モデルは、HSV (Smith の六角錐モデル) Smithの六角錐モデルをより精密にしたもので、 デザイン分野で利用されるオストワルト表色系に近いモデルです。

imageinfo_hsv_joblove.png
const UINT FVCL::ImageInfo::HSV_FAST = 0x0100

HSV (FAST仕様)

これは、弊社旧ライブラリとの機能互換の為に残しているものです。 本ライブラリでの HSV 色空間とは異なります。

この表色系は、色相(Hue)、彩度(Saturation)、輝度(Lightness/Luminance) の三属性からなる色空間です。 HSV 色空間とは、彩度と輝度の考え方が異なります。 彩度は、純色から彩度が落ちることは、灰色になるという考えに基づいています。 輝度は輝度 0 を黒、100 を白として、その中間を純色としています。 通常 HSV 色空間では、明度 100 を純色としています。

imageinfo_hls.png
関連:
弊社商品 FVX の FvxColor コンポーネントでは、 HSV 空間と表現していますが、この表色系と同意です。
const UINT FVCL::ImageInfo::LAB = 0x0040

L*a*b* 均等色空間

L*a*b* 表色系は、CIE が均等知覚色空間の標準化のために推奨した表色系です。 この表色系は、三刺激値 X,Y,Z で均等色空間を近似することを目的に設計され、 $L^*a^*b^*$ の直交座標系で定義されています。

imageinfo_lab.png
const UINT FVCL::ImageInfo::LAB_FAST = 0x0200

L*a*b* (FAST仕様)

これは、弊社旧ライブラリとの機能互換の為に残しているものです。 本ライブラリでの $L^*a^*b^*$ 色空間とは異なります。

const UINT FVCL::ImageInfo::I1I2I3 = 0x0400

I1I2I3.

RGB 色空間は RGB の 3 値が互いに相関を持っているため情報の重複があると考えらます。 この RGB を無相関な 3 値に変換しようというのが I1I2I3 色空間です。

imageinfo_i1i2i3.png

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