基本画像操作
[基本画像操作]

画像クリア. 単独 ch 版.

対象の画像 (FGA 画像オブジェクト) のうち指定したチャネルのみを指定濃度( val )で塗りつぶします。

本関数に対応する FIE ライブラリ関数は fnFIE_img_clear_ch() となります。
ここに記載されていない詳細な仕様に関しては 「FIE ライブラリ説明書」 を参照して下さい。

引数:

[in,out]	himg	処理対象画像( FGA 画像オブジェクト / type: bin, uc8, s16, us16, double, rgbq, i32, ui32, i64, float, rgbtriple )
[in]	channel	処理対象にするチャネル
[in]	val	塗りつぶす濃度 画像が整数型の場合は、濃度値は単純キャストで整数に変換されます。 ２値画像の場合は ((INT) val )==0 の場合は0, それ以外は1になります。 また、指定の濃度値が濃度値範囲を超えていた場合は、 サチュレーション処理が行われます。

戻り値:

	F_ERR_NONE	正常終了
	F_ERR_INVALID_IMAGE	不正な画像ハンドルが渡されたため、異常終了
	F_ERR_INVALID_PARAM	存在しないチャネルが指定されたため、異常終了
	F_ERR_NO_LICENCE	ライセンスエラー、または未初期化エラー

本関数は非同期関数です。非同期関数の詳細については 「非同期関数」のページを参照して下さい。

画像クリア.

画像 (FGA 画像オブジェクト) を指定濃度( val )で塗りつぶします。

本関数に対応する FIE ライブラリ関数は fnFIE_img_clear() となります。
ここに記載されていない詳細な仕様に関しては 「FIE ライブラリ説明書」 を参照して下さい。

引数:

[in,out]	himg	処理対象画像( FGA 画像オブジェクト / type: bin, uc8, s16, us16, double, rgbq, i32, ui32, i64, float, rgbtriple )
[in]	val	塗りつぶす濃度。 画像が整数型の場合は、濃度値は単純キャストで整数に変換されます。 ２値画像の場合は ((INT) val )==0 の場合は0, それ以外は1になります。 また、指定の濃度値が濃度値範囲を超えていた場合は、 サチュレーション処理が行われます。

戻り値:

	F_ERR_NONE	正常終了
	F_ERR_INVALID_IMAGE	不正な画像ハンドルが渡されたため、異常終了
	F_ERR_NO_LICENCE	ライセンスエラー、または未初期化エラー

本関数は非同期関数です。非同期関数の詳細については 「非同期関数」のページを参照して下さい。

画像比較.

hsrc1 画像と hsrc2 画像の比較を行い、 result に結果を格納します。 内容が bit 単位で完全に一致していた場合のみ TRUE を、それ以外の場合は FALSE を格納します。

本関数に対応する FIE ライブラリ関数は fnFIE_img_compare() となります。
ここに記載されていない詳細な仕様に関しては 「FIE ライブラリ説明書」 を参照して下さい。

引数:

[in]	hsrc1	入力画像( FGA 画像オブジェクト / type: bin, uc8, s16, us16, rgbq, double )
[in]	hsrc2	入力画像( FGA 画像オブジェクト / type: bin, uc8, s16, us16, rgbq, double )
[out]	result	比較結果 TRUE : 画像が等しい. FALSE : 画像が異なる.

戻り値:

	F_ERR_NONE	正常終了
	F_ERR_INVALID_IMAGE	不正な画像オブジェクトが渡された
	F_ERR_INVALID_PARAM	パラメータ異常
	F_ERR_NOMEMORY	メモリ不足エラー
	F_ERR_NO_LICENCE	ライセンスエラー、または未初期化エラー

画像コピー.

srcimg から dstimg へ画像をコピーします。
srcimg 及び dstimg には FIE 画像オブジェクトと FGA 画像オブジェクトのどちらでも指定することが出来ます。

※1.

srcimg と dstimg の片方に FIE 画像オブジェクトを、もう片方に FGA 画像オブジェクトを指定した場合、 FIE 画像オブジェクト と FGA 画像オブジェクト の画像メモリ間でのコピーが行われます。
( 詳細については「 FGA ライブラリの画像メモリ 」のページを参照して下さい。 )

※2.

srcimg と dstimg の両方に FIE 画像オブジェクトを指定した場合は、FIE ライブラリの関数 fnFIE_img_copy() が呼ばれます。

※3.

本関数は非同期関数ですが、 FIE 画像オブジェクトに対する処理は同期されます。 したがって、 srcimg または dstimg に指定された FIE 画像オブジェクトは、本関数が非同期関数であることを意識せずに通常通り使用できます。 非同期関数の詳細については 「非同期関数」のページを参照して下さい。

本関数に対応する FIE ライブラリ関数は fnFIE_img_copy() となります。
ここに記載されていない詳細な仕様に関しては 「FIE ライブラリ説明書」 を参照して下さい。

引数:

[in]	srcimg	コピー元画像 (FGA 画像オブジェクト または FIE 画像オブジェクト)
[in]	dstimg	コピー先画像 (FGA 画像オブジェクト または FIE 画像オブジェクト)

戻り値:

	F_ERR_NONE	正常終了
	F_ERR_INVALID_IMAGE	不正な画像が渡されたことにより、異常終了した. 入出力の画像サイズが違う、etc.
	F_ERR_NO_LICENCE	ライセンスエラー、または未初期化エラー

指定座標の濃度値取得.

画像 himg のチャネル ch 、 座標 ( x, y ) の濃度値を取得します。

本関数に対応する FIE ライブラリ関数は fnFIE_img_get_dens() となります。

引数:

[in]	himg	濃度を取得する画像 ( FGA 画像オブジェクト / type: bin, uc8, s16, us16, i32, ui32, double, float )
[in]	ch	対象チャネル
[in]	x	対象画素の X 座標
[in]	y	対象画素の Y 座標
[out]	dens	濃度値

戻り値:

	F_ERR_NONE	正常終了
	F_ERR_INVALID_IMAGE	不正な画像オブジェクトが渡された
	F_ERR_INVALID_PARAM	パラメータ異常
	F_ERR_NO_LICENCE	ライセンスエラー、または未初期化エラー

指定座標の濃度値設定.

画像 himg のチャネル ch 、 座標 ( x, y ) の濃度値を設定します。

本関数に対応する FIE ライブラリ関数は fnFIE_img_set_dens() となります。

引数:

[out]	himg	濃度を設定する画像 ( FGA 画像オブジェクト / type: bin, uc8, s16, us16, i32, ui32, double, float )
[in]	ch	対象チャネル
[in]	x	対象画素の X 座標
[in]	y	対象画素の Y 座標
[in]	dens	設定する濃度値

戻り値:

	F_ERR_NONE	正常終了
	F_ERR_INVALID_IMAGE	不正な画像オブジェクトが渡された
	F_ERR_INVALID_PARAM	パラメータ異常
	F_ERR_NO_LICENCE	ライセンスエラー、または未初期化エラー

画像圧縮.

入力画像 hsrc を、 横方向 1 / rmag_x 、 縦方向 1 / rmag_y に圧縮し、 出力画像 hdst に出力します。

入力画像と出力画像のチャネル数は同じでなければなりません。
出力画像の画像型は、入力画像の画像型と同じであるか F_IMG_DOUBLE でなければなりません。

出力画像のサイズは入力画像のサイズと同じである必要はありません。

本関数に対応する FIE ライブラリ関数は fnFIE_img_shrink2() となります。
ここに記載されていない詳細な仕様に関しては 「FIE ライブラリ説明書」 を参照して下さい。

引数:

[in]	hsrc	入力画像 ( FGA 画像オブジェクト / type: bin, uc8, s16, us16, double )
[out]	hdst	出力画像 ( FGA 画像オブジェクト / type: bin, uc8, s16, us16, double )
[in]	rmag_x	水平方向圧縮率. ( 1 以上 かつ 入力画像幅 以下 )
[in]	rmag_y	垂直方向圧縮率. ( 1 以上 かつ 入力画像高さ 以下 )
[in]	mode	圧縮モード. 0 : 平均値. 1 : 合計値. 2 : 最大値. 3 : 最小値.

戻り値:

	F_ERR_NONE	正常終了
	F_ERR_INVALID_IMAGE	不正な画像オブジェクトが渡された
	F_ERR_INVALID_PARAM	パラメータ異常
	F_ERR_NOMEMORY	メモリ不足エラー
	F_ERR_NO_LICENCE	ライセンスエラー または未初期化エラー

本関数は非同期関数です。非同期関数の詳細については 「非同期関数」のページを参照して下さい。

画素値入替え

画像 himg1 と himg2 の同じ座標となる画素の値を入れ替えます。 2つの画像が重複したメモリを指示していた場合の処理結果は不定です。

本関数に対応する FIE ライブラリ関数は fnFIE_img_swap() となります。
ここに記載されていない詳細な仕様に関しては 「FIE ライブラリ説明書」 を参照して下さい。

引数:

[in,out]	himg1	画像ハンドル( FGA 画像オブジェクト / type: bin, uc8, s16, us16, i32, ui32, i64, float, double, rgbq, rgbtri )
[in,out]	himg2	画像ハンドル( FGA 画像オブジェクト / type: bin, uc8, s16, us16, i32, ui32, i64, float, double, rgbq, rgbtri )

戻り値:

	F_ERR_NONE	正常終了
	F_ERR_INVALID_IMAGE	不正な画像オブジェクト
	F_ERR_NOMEMORY	メモリ不足
	F_ERR_NO_LICENCE	ライセンスエラーまたは未初期化エラー

本関数は非同期関数です。非同期関数の詳細については 「非同期関数」のページを参照して下さい。

複数チャネル画像のパッキング関数.

複数チャネルを持つ入力画像から、 チャネルごとの値を横に並べて 1 チャネルにパックされた画像を出力します。 出力画像における画素の並びは x 座標の小さいほうから順に、 入力画像のチャネル番号 0, 1, 2, … に対応します。

入力画像と出力画像は、 下記条件を満たしている必要があります。

• 入力画像と出力画像の画像型は同じである
• 入力画像と出力画像の高さは同じである
• 出力画像の幅は、 入力画像の幅のチャネル数倍である
• 出力画像のチャネル数は 1 である

本関数に対応する FIE ライブラリ関数は fnFIE_packing_ch() となります。
ここに記載されていない詳細な仕様に関しては 「FIE ライブラリ説明書」 を参照して下さい。

引数:

[in]	hsrc	入力画像 ( FGA 画像オブジェクト / type: uc8, s16, us16, double, float )
[out]	hdst	出力画像 ( FGA 画像オブジェクト / type: uc8, s16, us16, double, float )

戻り値:

	F_ERR_NONE	正常終了
	F_ERR_INVALID_IMAGE	不正な画像オブジェクトが渡された
	F_ERR_NO_LICENCE	ライセンスエラー または未初期化エラー

本関数は非同期関数です。非同期関数の詳細については 「非同期関数」のページを参照して下さい。

複数チャネル画像へのアンパッキング関数.

入力画像を、 複数チャネルの画素値を横方向に並べてパックした画像とみなし、 チャネルごとに分解して複数チャネルを持つ 1 つの画像として出力します。 分割するチャネル数は、 出力画像のチャネル数を使用します。

つまり本関数は、 fnFGA_packing_ch() に対して入出力画像を逆にした処理となります。

入力画像と出力画像は、 下記条件を満たしている必要があります。

• 入力画像と出力画像の画像型は同じである
• 入力画像と出力画像の高さは同じである
• 入力画像の幅は、 出力画像の幅のチャネル数倍である
• 入力画像のチャネル数は 1 である

本関数に対応する FIE ライブラリ関数は fnFIE_unpacking_ch() となります。
ここに記載されていない詳細な仕様に関しては 「FIE ライブラリ説明書」 を参照して下さい。

引数:

[in]	hsrc	入力画像 ( FGA 画像オブジェクト / type: uc8, s16, us16, double, float )
[out]	hdst	出力画像 ( FGA 画像オブジェクト / type: uc8, s16, us16, double, float )

戻り値:

	F_ERR_NONE	正常終了
	F_ERR_INVALID_IMAGE	不正な画像オブジェクトが渡された
	F_ERR_NO_LICENCE	ライセンスエラー または未初期化エラー

本関数は非同期関数です。非同期関数の詳細については 「非同期関数」のページを参照して下さい。