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V-by-One® HSをFPGAで実装するには
V-by-One® HS plusは、V-by-One® HSの系譜を継ぐ、次世代高速シリアルインターフェース・スタンダードです。
最大8Gbps/Laneでの高速伝送に対応し、機器内ビデオ伝送分野における、4K、8Kといった高解像度トレンド、120Hzを超える高リフレッシュレートの要求をサポートします。
液晶テレビ・有機ELテレビをはじめとした各種ディスプレイ搭載機器における伝送路をスリム化し、ケーブルやコネクタ、ビデオプロセッサICやタイミングコントローラICの削減・小型化を通じてシステムコストや消費電力の低減に寄与します。
V-by-One® HS plus仕様はザインエレクトロニクス社(THine Electronics, Inc.)により標準化され、ライセンスプログラムが提供されております。
目次
V-by-One® HSとは
V-by-One®HSは、高フレーム速度と高解像度を必要とするフラットパネル・ディスプレイ市場の要求に応えるために、ザインエレクトロニクス社(THine Electronics, Inc.)によって開発された標準規格です。
LVDS伝送によるスキューに対する課題が解決され、伝送路のスリム化を行い、ケーブルやコネクタ、EMI対策部品の削減を通じてシステムコスト抑えることが可能な革新的な技術です。
東京エレクトロンデバイスが提供するザイリンクス社 FPGA用 V-by-One® HS IPコアを採用することにより、機器内のケーブル数、開発コスト、および開発期間の大幅な削減が実現可能です 。
2. V-by-One® HSとV-by-One® HS plusとの違い
最新規格であるV-by-One® HS plusの最大の特徴は、V-by-One® HSのインプリ性をそのままに機能拡張させている点にあります。
V-by-One® HSの基本プロトコル、設計思想を踏襲し、現在のV-by-One® HSユーザーにとって導入ハードルの非常に小さいインターフェースStandardとなっています。
最大8Gbps/laneへの帯域拡張のほか、イコライザ、伝送路(ケーブル・ロス)を定義により、V-by-One® HS plusユーザーの利便性向上に寄与します。
Feature | Standard / Mode | ||
---|---|---|---|
V-by-One® HS Standard Ver. 1.52 | V-by-One® HS plus Standard | ||
HS Mode | HS plus Mode | ||
Bit Rate | 0.6-4.0Gbps | 0.6-4.0Gbps | 0.6-8.0Gbps |
Modulation | NRZ | NRZ | NRZ |
Encoding | 8b/10b | 8b/10b | 8b/10b |
Byte Mode | 3/4/5 byte | 3/4/5 byte | 3/4/5 byte |
Link Up Squence | with LOCKN | with LOCKN | with LOCKN |
Test Pattern | Not Defined | Not Defined | Defined |
Channel Specification | Not Defined | Not Defined | Defined |
Reference Equalizer | Not Defined | Not Defined | Defined |
V-by-One® HSをFPGAに実装するメリット
当社ではAMD Xilinx社製FPGA向けにV-by-One® HSIPコアをライセンス販売しております。
V-by-One® HSをFPGAに実装することで、FPGAの特徴である柔軟性を生かし、①FPGAへの機能集約によりシステムコストの削減、②製品ラインアップの拡充が容易に実現可能といったメリットが生まれます。
また、当社ではお客様のデザイン構成に合わせたサンプルデザインを御提供しており、これにより対向接続試験時間に要する開発期間を大幅に短縮することが可能です。
V-by-One® HS IPコア導入の流れ
V-by-One® HS IPコアをFPGAにインプリメントするには、下記のライセンスが必要です。
- ザインエレクトロニクス社(THine Electronics, Inc.):V-by-One® HS plusライセンスプログラム
- 東京エレクトロンデバイス:V-by-One® HS IPコア プロジェクトライセンス
V-by-On®e HS IPコア導入に際し、御要求仕様(デザイン構成)の確認を実施し、IPコア使用構成(クロック構成・ピン配置)に合わせて、Vivadoサンプルプロジェクトの仕様確認致しております。
また、当社では事前検証を目的とした評価用ライセンスもご用意しております。
デザインサービスでのご提案
当社製V-by-One® HS IPコアを用い、周辺回路を含めた設計受託開発サービスもご案内しております。『HDMI/Displayport等の入力からV-by-One® HS出力』のようなIO部分や、試作から量産までの基板開発は当社へお任せ頂き、お客様は画像処理のアルゴリズム開発へ注力いただけます。