製品・サービス
自動面取り装置(ティーチングレス)
工場自動化システム
自動面取り装置は、ティーチングレスでワークの面取りをおこなうことが可能です。輪郭に対してのならい面取り加工と小さい穴(Φ6以下)に対しての穴面取り加工を行います。オプションで、オービルサンダーを用いた、2次バリ、ドロス除去をおこないます。
概要
レーザー加工機で加工した金属には「ピン角」が発生します。ピン角による不具合を防ぐためには、面取り作業が必要です。ロボットやマシニングセンタを利用して面取りを行う場合、ワークごとにティーチングを行うことが必要になります。
一方でレーザ加工機は少量多品種の加工をおこなうため、それぞれのワークにティーチングを行うと、その工数が非常にかかるという問題点があります。また、ワークを同じ位置におくための固定ジグも必要です。
その結果、多くの場合、ロボットやマシニングセンタを利用せず、人手により工具を使って面取りを行い、そのあと、バレル研磨機などでその2次バリ、ドロスを除去するという方法になっています。この作業はとても時間、労力がかかります。
自動面取り装置は、ティーチングレスでのワーク面取りを行うことにより、上記の問題を解決し、省力化に貢献します。
工程
レーザー加工の工程は一般的に以下のような形で行われます。レーザー加工はワーク品種も多いため、面取りは人の手作業で行われています。この装置は赤四角の部分”面取り、穴面取り、バリ取り“を自動化します。
特徴
特徴1 | ワークの外形を撮像し画像処理をすることにより、自動的に面取り軌跡を生成し、生成された軌跡をもとにロボットが面取りを行います。 | |
---|---|---|
特徴2 | 径が小さい穴の面取りに関しては、別途穴面取りを行います。 | |
特徴3 | 面取り後のバリ除去、ドロス除去はオービルサンダーを用いて除去を行います。(オプション) | |
特徴4 | キリコはバキュームで除去します。 | |
特徴5 | コンベアからのワーク搬入、搬出にも対応(オプション) |
自動面取り装置 動画
自動面取り装置 動画
 
自動面取り装置 動画
交差穴の表面と裏側の面取りするデモ実験の動画です。
自動面取り装置 動画
同一のワークを複数同時にスキャンして面取りを行う動画です。
自動面取り装置 処理フロー
1. レーザスキャン画像をもとに、ワーク外形と内側の抜き穴部の輪郭を抽出。φ6ミリ以下の穴は別途穴面取りをするため、中心位置と径を計測します。
2. 面取り加工
ツール外形とツールZ方向のオフセット量を考慮して面取り経路を生成し、面取りを行います。
3. 穴面取り加工
Φ6ミリ以下の通し穴がある場合、ツールを変更し、穴面取りを実行します。
装置イメージ