製品・サービス
3D計測・検査システム(光切断) FV-SurfaceFinder
光切断3D計測・検査システム
FV-SurfaceFinder(略称FV-Surfing)は光切断撮影用カメラにより取得したレーザー座標を利用して対象物の面積や幅などの計測・検査を実行するシステムです。同色の凸凹など通常のカメラ撮影だけでは判別困難な差異をラインレーザーとカメラで操作することで顕在化、視覚的にわかりやすく3D画像や2D画像を生成し、その情報を基に対象物の計測・検査を行います。
特長
2Dでは検出困難な欠陥を検出
専用のレーザー3D用カメラを用いた光切断法画像入力により、2Dでは検出困難な欠陥を高低情報から検出します。専用カメラを使用して高速処理を実現しています。
システムとして提供
カメラ、レンズ、ラインレーザー、LED照明、ケーブル類、画像処理装置、ソフトウェアなどを統合したシステムとして提供します。
カメラI/Fは2タイプから選択可
カメラはGigE Visionタイプ、CameraLinkタイプの2タイプから選択できます。
検査エリアは任意に設定
検査エリアのサイズ・位置は任意です。エリア毎に判定しきい値を設定できます。
ワーク位置検出
パタンマッチングでワーク位置を検出し、その位置情報に合わせ検査エリアを追従させます。
検査時の判定手法を選択可
OK/NG判定の手法は下記から選択できます。
- 2値ブロブ特徴量(面積、縦横サイズなど)による判定
- 濃度統計量(濃淡画像の最大値、最小値、平均値)による判定
- パタンマッチングのスコアによる判定
前処理用フィルタ
判定前に空間フィルタ処理や2値化などが可能です。
- 平滑化フィルタ(M×N)
- メディアンフィルタ(M×N)
- ガウシアンフィルタ(M×N)
- 2値化(固定しきい値、移動平均)
- 特殊フィルタ(当社製画像処理装置FV-pixellenceに搭載している機能(別売り))
シェーディング補正機能
レーザーまたはワークが傾斜していると濃度的に歪(シェーディング)のある画像が生成されてしまいますが、このシステムはシェーディング補正機能を搭載しています。
出力
画面出力
- OK/NG判定画面出
- 検査データ画面出力
ファイル出力
- 結果データのCSV保存(ON/OFF)
- 画像保存(ON/OFF)
- ログ保存
通信
フォトカプラ絶縁DI/DO通信による制御および判定出力が可能です。
- 入力:検査開始、停止、品種切替、Error
- 出力:OK、NG、Ready、Error
その他
- パラメータ保存
- パスワード管理
- 試行モード(オフラインでの操作などに)
- タッチパネル対応
- 高さの実寸値出力機能(変換値を手入力する簡易的なもの)
応用例
※ここに掲載している写真群は実際の現場での使用とは無関係です。
成形文字の認識
3Dデータの高低情報から2次元画像を生成し、パタンマッチングで類似形状物をサーチ。抽出対象と背景が同色の場合、2次元カメラ単体による撮像ではモノクロでもカラーでも抽出困難ですが、3Dデータなら高低情報から顕在化できます。
食品の不良検査(チョコレートの凹)
取得した3Dデータから2次元画像を生成し、局所的なコントラスト差異とその面積から欠陥を検出します。
※傷は弊社にて意図的に付けたものです。
食品の不良検査(シュウマイの体積不足)
3Dデータから2次元画像を生成し、指定領域内の濃度統計量をもとに3D空間内の体積情報を取得し計測します。この写真では緑枠はOK、赤枠はNGであることを示しています。
※検査対象物の大きさは弊社にて意図的に変えたものです。
アルミ箔断片(落下物)の検出
アルミ箔の上に落下した同じアルミ箔断片の検出。対象と背景が同色で、しかも高反射率が加わると2次元カメラ単体の撮像では判別困難な場合が多くなりますが、3Dデータなら比較的容易に検出が可能です。
接着剤塗布の検査
仕様・性能
象物や対象部位、またお客様の要求仕様により使用する画像処理装置、カメラ、レンズ、照明などシステムの機器構成は異なります。またそれらの環境によって処理速度なども変わってきます。詳細は弊社営業にご相談ください。