製品・サービス
画像処理ライブラリ PyFIE
Python対応画像処理ライブラリ
近年、完成品の歩留まり向上や不良品の流出防止などを目的に、生産現場では画像処理技術を利用したさまざまな計測、検査システムを導入しています。一方で、システムを開発するソフトウェアエンジニアはIT業界全体で不足しているため、エンジニアの負担を軽減し、開発工程の効率化を進める必要があります。
このたび当社では、画像処理ライブラリ「WIL」にコード記述が容易な開発言語Pythonが使用できるよう機能強化を行いました。
Python は豊富なオープンソースライブラリ群による開発効率が大きな魅力の一つとして近年人気の高まってきているプログラミング言語であり、AI 開発や業務効率化ツール開発などで大きなシェアを占めています。
「PyFIE」を使用することで、ユーザーがPythonで作成した既存システムへの画像処理による計測、検査の追加や新規開発が容易になり、開発サイクルの短縮に寄与します。
濃度計測
「PyFIE」はC 言語関数の画像処理ライブラリFIE(FAST Image Engine)をPython上で使用可能にする画像処理ライブラリです。
カラー・濃淡・2 値変換・色空間変換・幾何変換・空間フィルタ・モルフォロジ・画像間演算・論理演算・ヒストグラム・エッジ検出・直線&円ハフ検出・ブロブ解析・サーチ・キャリパー・最小自乗法・ロバスト推定・1D・2D コード認識など豊富な機能を含み、GUI・開発環境でも柔軟に利用が可能です。
本機能追加により、プリント基板製造や検査、個数カウントの自動化企業に向けて、画像処理システム構築の負荷およびコストの低減と効率的なシステム開発の強化に寄与します。
位置決め
濃度計測
コード
形状検査
形状検査
寸法計測
カメラキャリブレーション
キズ検査
個数検査
利用方法
Python対応画像処理ライブラリ「PyFIE」は、Pythonの標準的な方法(pip)にてインストール可能です。開発環境によっては FIE ライブラリのライセンス認証に関連する設定が別途必要となります。
Python対応画像処理ライブラリ「PyFIE」は、専用の画像処理/画像処理コントローラ(Windows版/Ubuntu版)で使用可能です。
Windows版(64bit)
- 汎用画像処理装置 FV1410シリーズ
- 汎用画像処理装置 FV2340-W10e64シリーズ
Ubuntu版(64bit)
- 画像処理コントローラ FV1410-Linux
- 画像処理コントローラ FV2340-Linux
ドキュメントダウンロード
-
各種ドキュメントダウンロード
ファースト製品に関連した取扱説明書などのドキュメント類をダウンロードできます。
-
サンプルプログラムダウンロード
ファーストのソフトウェア製品を使用して作成したサンプルプログラムをご提供しています。
-
カメラ設定ファイルダウンロード
当社の画像処理ライブラリと組み合わせてお使いいただける画像入力ボードを豊富にご用意しております。
-
インストーラーダウンロード
ファースト製品に関連した取扱説明書などのドキュメント類をダウンロードできます。
-
ファースト製品 FAQ
ファースト製品に関するご質問の中で、よくあるものについての解答をまとめました。
論文・特許
論文
- 2007年3月:幾何学マッチングに用いるエッジ抽出方法の紹介およびエッジ抽出パラメータ/テンプレート設定自動化手法の紹介(DIA2007)
- 2006年12月:シグモイド関数との相関によるエッジ抽出 (VIEW2006)
- 2006年2月:FAにおける画像分析・認識手法の導入例
特許
- 特許第4181210号
- 特許第4205760号
- 特許第4374068号