製品・サービス
SoMを活用した開発
圧倒的に製品化までの時間短縮可能なSoMの活用
当社は自社製品としてボード製品の開発・製造・販売も手掛けており、SoM(System On Module)も製品ラインアップの中に含まれます。メモリ・電源シーケンス・周辺ペリフェラルといった主要項目はもちろん、国内にて製造、各種環境試験をクリアした確かな品質と信頼性を保証。製品化・量産にそのまま使⽤可能なSoMを活用することで、開発リスクの低減、市場投入の時間短縮、開発コスト削減といった開発フェーズから、量産移行後のPCN管理等、開発完了後の量産管理面でも圧倒的なメリットがあります。
SoMとは
SoMとはSystem On Moduleの略語で、基板上にメインデバイス、メモリ、周辺ペリフェラルを集約した小型モジュールです。試作基板の部品選定からのベースボートと接続することで、短期間での市場投入が可能となります。また、周辺ペリフェラル変更によるモデルチェンジにも、ベース基板側のIO変更で柔軟に対応することが可能です。
SoMを活用するメリットは、開発フェーズに留まりません。量産移行後に必須となるPCN、PDN、EOL対応といった運用コスト削減にも大きく貢献することが出来ます。
開発フェーズのメリット
①各種機能が開発・検証済み
②評価キットの活用により直ぐに評価可能
③試作と量産を同じ環境で評価可能
inrevium製 FPGA搭載SoM
ZYNQ SoC インダストリアル対応 SoM
ザイリンクス社 ZYNQ SoCを採用し、Arm Coretex-A9(Dual CORE)プロセッサ搭載によるソフトウェアプログラマビリティとFPGA のハードウェアプログラマビリティを組み合わせることでボードデザインを変えることなく柔軟な仕様変更が可能です。
ギガビットイーサを2ch搭載することで、FAネットワーク(トポロジ)構築の際カスケード接続を可能にし、プログラマビリティ性によりマルチプロトコルにも対応します。(例:ch1:EtherCAT ch2 MECHATROLINK-Ⅲ etc)国内にて製造、各種環境試験をクリアした確かな品質と信頼性を保証。製品化・量産にそのまま使⽤可能です。
【TB-7Z-IAE】
【製品仕様・特徴】
搭載デバイス | XILINX Zynq-7000 XC7Z020-1CLG400I – CPU : Dual ARM Cortex-A9 MPCore 667MHz – FPGA : 46,200 LUTs / 92,400 FFs |
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搭載メモリ | DDR3 SDRAM : 512MByte QSPI-Flash : 16MByte I2C F-RAM : 64Kbit |
B2Bコネクタ | 120pin コネクタ 0.80mm ピッチ – 70pin のプログラマブルGPIO (2.5V or 3.3V) – USB 2.0信号, 電源入力, GND |
搭載ペリフェラル | Gigabit Ethernet x 2 microSD ソケット リアルタイム・クロック ユーザコントロール LED x 3 |
基板サイズ | H20 x W67.2 x D85 (mm) |
動作温度範囲 | 0℃ ~ +50℃ (温度拡張対応ご相談可能) |
適合指令 | RoHS |
ZYNQ SoC SoM評価キット
ザイリンクス社Zynq SoC搭載 組込み用インダストリアルグレードSoM[TB-7Z-IAE]の評価環境となるIOインタフェース基板、ACアダプタ、サンプルデザインをセットにした開発キットです。
PCレスでマシンビジョン・システムを実現できるサンプルデザインは、対応カメラからTB-7Z-IAEへの画像取り込みサンプルが実装されているため、TB-7Z-IAE上のZynq PSソフトウェアやZynq PLロジック上の画像処理部分から開発を開始することができ、開発期間のさらなる短縮を実現します。
【TB-7Z-ISDK】
【製品仕様・特徴】
搭載SoM | TB-7Z-IAEを評価用ベース基板に搭載済み |
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FPGA | XC6SLX45-2FGG484 |
搭載メモリ | DDR2 SDRAM : 128MByte QSPI-Flash : 8MByte |
搭載ペリフェラル | USB Mini-AB (USB2.0) *1 D-SUB9 (UART) *1 D-SUB9 (CAN) *1 RJ45 (10/100 Ethernet) DVI (DVI-D TX) SDR (CameraLink Base RX) Spartan-6用JTAGコネクタ ARM用JTAGコネクタ *1 Pushスイッチ、DIPスイッチ、LED、Rotary スイッチ Digilent Pmodコネクタ × 2 |
その他付属品 | 12V電源 |
基板サイズ | W180×D110 (mm) *2 |
動作温度範囲 | +5℃ ~ +40℃ |
適合指令 | RoHS |
備考 | *1 SoMと直結 *2 突起部分除く |
インテル Arria10対応 SoM
当社ではIntel Arria 10 FPGA と DDR4 メモリを搭載した高性能なSoMを設計資産として保有しております。Nios II ソフトコア・プロセッサーとFPGA のハードウェアプログラマビリティを組み合わせることでボードデザインを変えることなく柔軟な仕様変更が可能です。
【TB-A10-xxx-SOM】
【製品仕様・特徴】
製品型番 | TB-A10-xxx-SOM |
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デバイス | インテル® Arria ® 10 FPGA GX115/057 |
メモリ | DDR4:(4Gb × 4個)× 2系統 2133Mbps(スピードグレードによる) |
B2Bコネクタ | LVCMOS 約300pin(デバイスサイズによる) HSSI 48ch 12V電源, GND |
ペリフェラル | Clock / Flash Memory / DIP-SW / LED /JTAG |
電源 | DC 12V 単一電源 |
サイズ | 80mm(W) x 100mm(D) |
インテル SoC SoM評価キット
インテル® Arria ® 10搭載 SoMの評価環境として「複数FMCコネクタタイプ」、「PCIe接続タイプ」と2種類用意しております。画像処理、AIアクセラレータ等のPoC構築をすぐに「実現することが可能です。弊社では各種FMCカードもご案内しており幅広いアプリケーションにご活用いただけます。
【複数FMCタイプ】
【製品仕様・特徴】
製品型番 | TB-A10-BASE-FMC |
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インターフェース | FMC 4ポート(IO 72 XCVR8) SFP+ 4ポート |
ペリフェラル | DIP-SW / LED/JTAG |
【PCIe接続タイプ】
【製品仕様・特徴】
製品型番 | TB-A10-BASE-PCI |
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インターフェース | FMC 1ボート(IO 168 XCVR10) PCIe Gen3 x8 Endpoint |
ペリフェラル | UART / DIP-SW / LED/JTAG |
SoM活用事例
FAネットワーク(MECHATROLINK-III)プロトコルアナライザ
TB-7Z-IAE内のZynq内にMECHATROLINK-IIIのIPコアを実装。MECHATROLINK-IIIのフレームをLAN経由でPCからプロトコルアナライザへ直接取り込み、更にZynqへMECHATROLINK-IIIフレームの解析、保存機能を実装し筐体を製造するだけで、プロトコルアナライザを実現しました。基板搭載部品選定から量産基板開発までの費用、時間を大幅に削減し、市場への製品供給を可能としました。FAネットワークが検証済みであるインダストリアルSoMは、ゲートウエイのみならず幅広い産業機器への応用が可能な製品です。
システム構成図
ハードウェア仕様
Function | Specs | memo |
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外形寸法 | 188 x 113 x 37(mm) | |
動作温度範囲 | 5-28℃ | |
PCポート | 1 | RJ45, Transmit-only |
ML3ポート | 1 | RJ45, Receive-only |
USBポート | 1 | mini-AB, RNDIS Device |
電源 | DC 12V3A | DC Connector 5.5×2.1mm |
サポートOS | Windows7 / MAC OS X 10.10 / CentOS 6.6 | connect to Wireshark |
画像検査装置(エッジコンピューティング)
汎用カメラにSoMを接続し、SoM内で画像処理ライブラリを動作させることで、PCと同等の処理を圧倒的なサイズ感で実現、容易にエッジコンピューティングを構築可能です。SoMを考慮した筐体変更対応のみで、大幅に初期費用を抑えた製品化を実現することが出来ます。また、当社では自社製品としてSoMを所有している為、画像処理に必要なメモリ容量に合わせ、SoM側のメモリ容量を置き換えカスタマイズすることで、多様な画像サイズへの対応も迅速に対応することも可能です。
システム構成図
メモリ容量カスタマイズ
ソリューション
PoC構築から量産試作、量産まで
自社製品、及び開発資産として当社がSoMを保有しているが故に、SoM自身のカスタム含め、ベースボード、筐体といった量産までの最適なソリューションのご提案が可能です。
開発フロー
量産移行後のPCN、EOL対応といった管理工数も見据え、SoMを積極的に活用していくことで、アルゴリズム開発、研究開発といった時間を掛けたい要素への注力が可能となります。