FV 2350 （ミニタワータイプ）

FV2350シリーズは、当社の画像処理ライブラリの実行環境として最適化された画像処理装置です。ミニタワーサイズの小型筐体でありながら、最大4枚のPCIeボードを搭載できます。これにより、各種画像入力ボードやIOボードなどを組み合わせることで、用途に応じた画像処理システムを構成することができます。

当社の画像入力ボードから、ルールベースの画像処理アルゴリズム処理、AI画像処理、各種通信までのアプリケーションに必要な各処理を、接続・動作相性問題を懸念することなく安心してお使いいただけます。また、産業用部品でシステム構成していることで、高いFA品質と堅牢性、長期安定供給、長期修理対応をご提供します。

製品モデル	OS	画像処理ライブラリ
FV2350-W11	Windows11 IoT Enterprise	WIL標準搭載
FV2350-C11	Windows11 IoT Enterprise	WIL
FV2350-W10	Windows10 IoT Enterprise	WIL標準搭載
FV2350-C10	Windows10 IoT Enterprise	WIL
FV2350-LNX	LNX（画像処理専用 LinuxベースOS）	FVL/LNX標準搭載

※画像処理ライブラリWIL：当社のWindows向け画像処理ライブラリ製品
※画像処理ライブラリ FAST Vision Library for LNX

特長
ハードウェア仕様
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特長

用途に応じて画像処理システムに特化した構成を実現可能

画像処理ライブラリの動作が最適化されたシステム環境
タワー型の小型筐体（横幅145mm×奥行311.5mm×高さ275mm）・4個のPCIeスロットの拡張性
産業用部品で実現される高いFA品質と堅牢性、長期安定供給、長期修理対応

画像処理ライブラリの実行環境としての最適化

画像入力からルールベースの画像処理とAI画像処理、各種通信までの画像処理システムのアプリケーションに必要な各処理を、相性問題の懸念無く安心してお使いいただけます。

FV2350シリーズでは第12世代インテル® Core™ プロセッサー（Intel® 12th Generation Core™ i5-12500E）を搭載し、前世代のFV2340シリーズ（第6世代CPU）と比較して、画像処理の実行時間が約1.8倍に高速化しています。画像処理を搭載した各種装置の位置決めや計測、検査などに掛かる時間を短縮できます。

表：前世代比での高速化

	画像処理ライブラリWIL	WIL推論ライブラリWIL-PDL
FV2350（FV2340比）	約1.9倍	約1.8倍

※WIL推論ライブラリWIL-PDL：当社のAI推論、画像処理ライブラリWILのオプションライブラリ AIプラットフォーム

タワー型の小型筐体・4個のPCIeスロットの拡張性

筐体サイズは横幅145mm×奥行311.5mm×高さ275mmとミニタワーサイズの小型さと、最大4枚のPCIeボードを搭載可能な拡張性・柔軟性を両立しています。Camera Link画像入力ボード（FVC07CLB、FVC07CLMF、FVC08CLB）やCoaXPress画像入力ボード（FVC10）、32点フォトカプラ絶縁I/Oボード（FV-II320、FV-II320-PNP）などを組み合わせることで、用途に応じた画像処理システムに特化した構成を実現することができます。

また、PCIeスロットの他、Gigabit Ethernet（2ポート）やUSB3.2（4ポート）、シリアル（2ポート）、ディスプレイ出力（HDMI TypeA、VGA、DP++（2ポート））などの入出力も充実しています。

GigE VisionまたはUSB3 Visionのカメラを使用される場合には、それぞれ最大4chのポートを備えた「画像処理装置 FV1420」のご用意もございますので、あわせてご検討いただけましたら幸いです。

選べる画像入力ボード

カメラ規格/DIDO	ボード	PCIe規格
Camera Link (Base、2レーン)	FVC07CLB	PCIe x4
Camera Link (Medium/Full、2レーン)	FVC07CLMF	PCIe x4
Camera Link (Base、4レーン)	FVC08CLB	PCIe x4
CoaXPress (CXP6、4レーン)	FVC10	PCIe x4
フォトカプラ絶縁I/O（入力32点、出力32点）	FV-II320/FV-II320-PNP	PCIe x1

産業用部品で構成される高いFA品質と堅牢性、長期安定供給、長期修理対応

オリジナルのアルミ筐体に産業用部品（マザーボード・電源・空冷ファン・SSDなど）を組み込み、搭載OSも組み込み向けを採用することで、高い品質と堅牢性、長期安定供給を実現しています。また、製造終了後も6年間の長期修理対応をご提供しています。

組み込みOSのサポート

表：Windows11とWindows10のIoT Enterpriseの終了日

IoT Enterprise	バージョン	メインストリームの終了日	延長された終了日
Windows10	LTSC 2021	2027年1月12日	2032年1月13日
Windows11	LTSC 2024	2029年10月9日	2034年10月10日

出典①：https://learn.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/products/windows-11-iot-enterprise-ltsc-2024
出展②：https://learn.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/products/windows-10-iot-enterprise-ltsc-2021

ファイル装置

リムーバブルタイプのSSDをフロントベイに搭載
システムSSDの不具合時に本体正面から交換可能でメンテナンスが容易
バックアップ用SSD（オプション）
万が一のシステムSSDの不具合時にも速やかな復旧が可能（1装置につき1台までの販売）

ハードウェア仕様

	FV2350-W11/C11、FV2350-W10/C10	FV2350-LNX
CPU	Intel® 12th Generation Core™ i5-12500E 6P/12スレッド Performance-core:2.9GHz/4.5GHz [Max]
メインメモリ	DDR4-3200 8GBx1(8GBx2、8GBx4も可能)	DDR4-3200 16GB/32GB 選択必須オプション
チップセット	Intel® Q670E
PCI Express(×1)スロット	1スロット Gen3(※1)
PCI Express(×4)スロット	2スロット Gen4
PCI Express(×16)スロット	1スロット Gen5
映像出力	HDMI、VGA、DP++ x2
LAN	10/100/1000/2500Mbps x2
シリアル	2ポート
USB(USB2.0)	正面1ポート
USB(USB3.0)	背面4ポート
ファイル装置	システムSSD（システム兼データ）データ（オプション）SSD	システムSSD（システム兼データ）
外形寸法	横幅145mm×奥行き311.5mm×高さ275mm（ゴム足含まず）
ゴム足(高さ)	6mm
重量	約5.0kg(取付金具は含まず)
電源電圧	AC100V～240V
電源周波数	50／60Hz
消費電力	480VA以下
動作周囲温度	0～40℃
動作周囲湿度	30～85％RH（結露のないこと）
保存周囲温度	-20～60℃
保存周囲湿度	95％RH以下
適合規格	CEマーキング EMC指令：EN 55032/EN 55035 Safety：IEC62368-1 FCC: Part 15B Class A
画像入力ボード（オプション）	PCI-Express FVC10b PCI-Express FVC08CLB PCI-Express FVC07CLBb PCI-Express FVC07CLMFa	PCI-Express FVC08CLB PCI-Express FVC07CLBb PCI-Express FVC07CLMFa PCI-Express FV-GP440a(※2)
デジタルI/Oボード（オプション）	PCI-Express　FV-II320a / FV-II320b
OS	W11/C11：Windows11 IoT Enterprise LTSC 2024 W10/C10：Windows10 IoT Enterprise LTSC 2021	FVL/LNX Ver.5.00
画像処理ライブラリ	WIL	FAST Vision Library for LNX