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生産現場 予知保全・品質改善

脱!データ活用迷子「データ活用の始め方を知る」
製造業の課題解決に向けた
モノづくりDX 計画作成講座

製造現場における課題解決(予知保全、品質改善)において、データ活用のプロジェクトを始動したいけれど、経験・ノウハウがなく適切な進め方・ステップがわからない、データ収集はできたが、ここから先をどのように進めれば良いのか分からない方は多いのではないでしょうか。

この記事では、データ活用においてさまざまなステージにいるお客様から当社に寄せられた声や具体的な相談内容をベースに、社内を説得できる計画書を作るために必要な3つの視点とモノづくりDX計画作成講座について、講師である当社のデータサイエンティストがお話します。

 

 

担当者

CN BU
アプリケーションサービス開発部
サービスデベロップメントグループ
グループリーダー
岡田大輝
データサイエンティスト。設計、アルゴリズム開発などを担当

 

CN BU
アプリケーションサービス開発部
アカウントマネジメントグループ
グループリーダー
高山桂一
課題解決の提案など顧客対応とプロジェクトの進捗管理などを担当

 


 

「モノづくりDX 計画作成講座」とは
製造現場の課題にアプローチする3つの視点

――データ活用において、お客様からどのような課題が多いのですか。

高山:これまで「オンラインサロン」という形式でお客様の課題をお聞きし、ご提案を回答するサービスを提供していました。その中で、最も多く寄せられた課題は、「どのようにデータを収集すればよいか」とか「どのように進めていけばよいか」といったデータ活用を行う前段階のものでした。

そのため、データ活用プランが大筋で決まっている際にお役に立てる「オンラインサロン」ではなく『お客様がゼロから計画を立てる』、ここに焦点を当て、「モノづくりDX 計画作成講座」を開設しました。

 

――計画を立てる初期段階に焦点を当てているということですね。以前から開設している「オンラインサロン」の役割より手前にいるお客様に向けた講座ということになりますか?

高山:その通りです。オンラインサロンはデータ活用をテーマにしているのですが、その前の段階の「どのようにデータを取得すればよいか」といったご相談が多くあります。また データを取得したものの「どのようにデータを分析していけばよいか」といったお悩みもあり、どちらの課題にも適した講座だと思います。

 

――データ活用を考えているけれど、データを取得する方法が分からないという課題を抱えるお客様が多かったのですね。この講座を通じてお客様はデータを取得する前に計画を立てることができるようになりますか?

高山:はい。ただし、この講座を受けるだけで計画を立てられるわけではありません。基本的に、この講座では私たちのノウハウを共有し、最終的にはお客様が主体となって、それを社内に持ち帰り自身の設備に適用して計画を立てていただく必要があります。

 

――つまり、ノウハウやヒントを持ち帰り、自社の設備に適用して計画を立てていただくということですね。

岡田:はい。さらに詳しくご説明しますと、「モノづくりDX 計画作成講座」は、データ活用をどのように行えばよいか分からないという製造現場の課題を持つお客様に向けて、お客様がデータを活用して現場変革を確実に実践いただくことを目的に、「稼働価値、形式知財、人材育成」この3つの視点からお客様にデータ活用の「計画案」のまとめ方を習得いただく講座です。

 

――3つの視点について詳しく教えてください。

高山:
① 製造設備の稼働価値の視点
製造業においては、製造設備が稼働していること自体が価値となります。その価値は稼働価値と呼ばれ、どれくらいコストや工数を削減できるかを示します。つまり、金額に換算した場合の価値です。よく陥りがちなのは、この観点だけに焦点を当てて計画を立ててしまうことです。

顧客側では、計画を立てる際にその価値を社内に説明しなければならない場合があると思うのですが、このようなデータを活用する取り組みは、仕組みを導入しただけではすぐに価値になるわけではありません。そのため、次に述べる形式知財や人材の視点からも進めていくことが重要です。

② 形式知財の視点
形式知財とは、文章や計算式、図表などを用いて説明できる知識のことで、担当者が変わっても同じ方法で実施できることを指します。つまり、これまで担当者に頼っていた業務を形式化し、残していくことが重要になります。

製造業の現場における専門家の例を挙げると、一人の専門家の感覚に頼ってメンテナンスが行われている場合、その専門家が不在になると他の人が対応することが難しくなる可能性があります。

このような場合、暗黙知として存在していた経験やノウハウを、センサーなどを使って音や振動などのデータとして収集し、数値化して可視化することで、形式知を蓄積し、品質改善につなげることができます。

③ 人材の育成の視点
製造業におけるモノづくりDXを推進する人材をどのように育成していくかという観点でもこの講座を活用いただければと思います。本講座を受講された方には、どのような方でも活用ができるよう、整理・計画するためのツールをお渡ししています。

これら3つの視点で、計画を1からどうやって立て、進めていくかというのが今回のポイントになっています。

 


 

データ活用のどのステージにいても自社に合わせた計画ができる

――ご参加されるお客様は具体的にはどのようなお悩みをお持ちなのでしょうか。

高山:例えば、同じ設備であってもサイズや稼働条件が異なるデータの標準化をどのように進めれば良いのかという課題があります。そのようなデータ収集の要件に関しては、講座内では完全に吸収できない場合もあり、過去の事例では当日講座後にディスカッションを行うこともありました。

じっくりとお話を伺う事でお客様が想定していた設備データの種類や分析方法よりも適したデータや方法がある事が分かり、取り組み方法について提案する事が出来ました。

また、データの見方という点については、持ち帰りが可能なツールのご紹介も行っており、これがかなり好評を頂いています。

 

――自社で見ているデータ取り組みが本当に正しいアプローチであるかに悩んでいる場合、「こうした取り組み方もあるのか!」というようなヒントや新たな発見が得られるのですね。

岡田:また、参加されるお客様の取り組み状況によってもかなり異なるのですが、実際に受講いただいた中ではやはり「データ収集」の課題が多いと思います。

 

――「データ収集」の課題や質問は具体的にはどのようなことですか?

岡田:特に、データ取得の方法や条件、センサーの種類、そして実際に取得したデータが有用なものかどうかについて、お客様が気にされていることが多いですね。

高山:そのような課題を整理できるツールも提供しています。ツール上で課題を選んでいただくと、お客様に合ったデータ取得の項目が表示されますので、気づきを得られて検討しやすくなります。

 

――そうなのですね。データを既に取得しているお客様については、分析をどのようにすればよいか分からないといったお悩みが多いのでしょうか。

岡田:主に2パターンありまして、1つ目は、データは既に取得しているけれど、まだ可視化しかしていないというパターンです。データの可視化はしたけれど、この後何をすればよいのか分からないという課題があります。

2つ目は、正常時と異常時のデータの取得と比較までは進んでいるけれど、その上で標準化などの課題に直面しているパターンです。お客様のステージによって課題はさまざまです。

 

――なるほど。お客様がどのステージであっても計画のポイントを把握し、お悩みの相談もできるということですね。

岡田:はい、今回ご用意した計画自体は最初から最後までPDCAを回すということを前提に作っていますので、どのステージのお客様もご利用いただけるかなと考えています。また、お客様の個別の課題もプライベートセミナーのような形式で柔軟にお伺いしながら進めているという状況です。

高山:この講座では、大きく分けて以下の5つのポイントを説明しております。

① 目標設定
② 自社の課題整理・・次のアクションをどうするかなど前を見通せるフレームワークをご提案しています。
③ データ収集要件の整理・・どのようなデータを集めていけばいいか整理をし、課題をデータで解決します。
④ 簡易データ調査・・データを取得後、調査・確認をします。
⑤ 計画書のまとめ・・費用対効果とスケジュールをもって計画に落とし込んでいきます。

P計画に特化したフレーズ

 

その後疑問がある際も、オンライン相談などでサポートいたします。

 


 

始めたきっかけは、お客様の声

――実際に受講されたお客様の声や感想があれば、聞かせていただけますでしょうか。

岡田:データ収集に課題を抱えているお客様が多いのですが、ここで学んだデータの取り方を自社に持ち帰り、他のメンバーにも展開するというお声をいただきました。

高山:さまざまな状況のお客様がいらっしゃり、これから取り組みを始める方には将来的にこうしていきたいというヒントを理解いただけましたし、既に取り組んでいるお客様からは新しい視点での気づきが得られたというお声をいただいております。

 

――最後にこの講座を検討している方へメッセージをいただけますでしょうか。

岡田:実際にご参加いただいたお客様からも、例えばデータ収集について社内のチームに展開したいとのお声や反響をいただいていますし、これからこのような講座を活用するお客様も拡大していきたいと我々は思っています。

これからデータを活用して自社の取り組みを進めたい方や、データを取得してみたけれど、どう進めていけばいいか分からないという方がいらっしゃいましたら、本講座は無料でご参加いただけますので、お気軽にご参加ください。

高山:本講座はデータを活用して課題を解決する取り組みとなりますが、お客様自身でも積極的に進めていただく必要があります。そのためには追加の投資や工数がかかる場合もございますが、本講座はそれを整理するための支援も行っています。

また、コストや工数の費用対効果を評価することで、社内でもその取り組みの必要性を判断することができるようになります。その点についてもサポートさせていただければと思います。

 

モノづくりDX 計画作成講座

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