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手挿入基板検査装置 キバンミル

「手挿入基板検査装置 キバンミル(仮称)」は手挿入部品に特化した検査装置です。
定格電力の要求や従来の設計を引き継いでいるなどの事情で使用されている、手挿入部品の目視検査を自動化します。逆付けや乗数間違いなどをリフロー工程の前で検出することで、性能試験での基板の損傷リスクや不良個所を手はんだで修正する手戻りコストなどを削減します。また、検査画像を全数保存することでトレーサビリティにも活用可能です。
さらに、実装前の基板に対して部品を実装しながら検査設定を作成していくことで、設定順序から製造手順書を自動生成する機能も開発予定です。
現在の基板では表面実装のチップ部品が主流となり、マウンタとAOIによる実装と検査の自動化が一般的になっています。
しかしながら、定格電力による要求や従来の設計を引き継いでいるなどの事情により挿入部品が使用される箇所も残っています。
これらは挿入作業により手実装されますが、その後工程に自動検査を行うことなくリフロー工程に進むことも多いです。
極性のある部品を逆向きに挿してしまったり、乗数の異なる部品と取り違えてしまったりした場合には、その後の性能試験で発見されますが、不良個所を手はんだで修正する手戻りコストや最悪は基板を損傷してしまうリスクなどが課題となっています。
一方で、特に少量多品種の場合には挿入部品の自動検査装置を導入するには設定の手間が大きく、虚報が増えてしまうと目視再検査の負荷が増加し、かつ、ほとんどがOKなものを再検査することに慣れてしまうと目視再検査の見逃しリスクも増加してしまいます。
本製品は極力簡単な検査設定で、これらの手戻りコストと基板損傷リスクを削減します。
特長
- 同じ部品の設定の手間を大幅に削減する部品データベース機能
- 検査画像を全数保存するトレーサビリティ機能
- 実装しながら設定した順序を活用する製造手順書の自動生成機能 【開発中】
部品データベース機能
検査設定を作成した部品をデータベースに登録することで、次からはデータベースから選択するだけで検査設定が出来上がります。一つ一つの部品に検査設定を作り込む手間を大幅に削減します。
データベースが拡充していけばいくほど検査設定が簡単になっていく、使い込むほどに進化する検査装置です。
トレーサビリティ機能
検査結果はもちろん、検査がOKであった画像も含めて検査画像を全数保存しておくことでトレーサビリティにも役立ちます。万が一の不良発生時にもエビデンスとしてご活用いただけます。
製造手順書の自動生成機能 【開発中】
実装前の基板に部品を実装しながら検査設定を進めていくことで、設定順序の情報から製造手順書を自動生成する機能も開発中です。
実装がひと区切りするたびにデジタルカメラなどで撮影してエクセルなどに写真を貼り付ける製造手順書を作成する手間を大幅に削減できるようになる予定です。
検査機能
型名 | 部品種別 | 検査内容 | 検査項目 |
---|---|---|---|
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コンデンサ | 逆付け防止 | 極性判別 |
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ダイオード | 逆付け防止 | 極性判別 |
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抵抗 | 乗数間違い防止 | カラーコード |
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コネクタ | 逆付け防止 | ツメ・切り欠きでの方向判別 【開発中】 |
フォトカプラ | 逆付け防止 | 1番ピンマーキング or 印字 【開発中】 | |
その他 | ぜひご相談ください |
コンデンサ
フィルムの極性表示を認識して逆付けを検出します。設定は、位置決め用に背景を除外して、円筒形の中心にあわせて、正しい極性を設定する3ステップです。
ダイオード
フィルムの極性表示を認識して逆付けを検出します。設定は、位置決め用に背景を除外して、正しい極性を設定する2ステップです。
抵抗
カラーコードを認識して乗数間違いを検出します。設定は、位置決め用に背景を除外して、カラーコードの位置を合わせて正しい乗数を設定する2ステップです。
コネクタ、フォトカプラ、その他
現在開発中です。ご相談をお待ちしております。
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