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ToF特集
ToFカメラに最適なアプリケーション
モノ認識/倉庫管理編
前回の特集では人の認識にターゲットを置いてご紹介しましたが、今回はToFカメラのもう一つの特徴『モノの認識』をターゲットとし、弊社パートナーのブライセン様との協調で進めている倉庫管理システムとの連携についてもご紹介いたします。
物流ソリューションでは、入庫時に貨物の寸法に適した保管棚への誘導や、出庫時に輸送費やトラック積載状況等で貨物の採寸・体積計測が必要になります。
貨物の寸法や体積計測、人の入退管理など、ToFカメラ+計測アプリケーションを用いることで、今まで作業員の方が手動で行っていた作業の自動化が図れます。
この様なソリューションのご提案に、弊社ではToFカメラ+ブライセン社のTFLibパッケージをご紹介しています。
TFLibとはToFカメラ機能ライブラリ(ToF Function Library) の略称です。
TFLibパッケージ (V1.0.0.0) は、以下2種類のソフトウェアがパッケージングされています。
(1) ToFカメラ機能ライブラリ(TFLib)
毎フレームの点群データを解析し、以下の独自機能を提供するソフトウェア・ライブラリ
・ 機能1)直方体の検出と体積計測機能
・ 機能2)人の検出と身長計測機能
(2) 3Dビューワー
点群データそのものと、TFLib 処理結果を視覚的に検証できるアプリケーション・ソフトウェア
TFLibパッケージに含まれるソフトウェアは、下記ブロック図の緑色部分となります。
ソフトモジュールが分割されており、お客様 独自の点群データ処理も、下図の黄色矢印のインターフェイスに合わせる事で、カメラ・フレーム毎の独自処理と、3Dビューワーの様々な視覚化ツールを利用した検証が容易に実現可能です。
※ 3Dビューワーの視覚化ツールの1つに、連続したカメラ・フレームのファイル保存と再生機能があり、これを利用することで、検証→修正→デバッグ を繰り返しも可能です。
また、ライブラリ機能のカスタマイズや後段システムへの接続など、お客様のご要望に沿ったご対応も可能です。
ブライセン社では、クラウド型倉庫管理システムCOOOLaを展開しています。
ToFカメラ+ TFLibで取得した対象物の寸法・体積などの情報を、COOOLaで管理する商品マスタのデータ等に連携することで、配送コストの厳密な管理や最適化に期待できます。
TFLibパッケージはPCベースでの評価プラットフォームですが、倉庫へ設置する際にPCでアプリケーションを動作させるのは非現実的です。
弊社ではエッジコンピューティング用のモジュールの選定やポーティング、ToFカメラとエッジボードのユニット化等、お客様の設置環境に沿ったご提案も可能です。
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第1弾:「ToFカメラとは?~ToFカメラを使ってできること~」
第2弾:「Depthセンシング方式におけるToFカメラの特徴」
第3弾:「ToFカメラに最適なアプリケーション~人認識編~」
第4弾:「ToFカメラに最適なアプリケーション~モノ認識/倉庫管理編~」
第5弾:「新型ToFカメラ~屋外(太陽光下)での評価状況を公開!~」
第6弾:「新型ToFカメラ~屋外(太陽光下)での評価状況 第2段!~」
第7弾:「ToFカメラカスタム開発の事例紹介」