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生産現場 人手作業の自動化

これからのロボット導入に必要な勘所とは?
【第2話】ロボット導入効果を深堀!

人手不足が加速していく日本社会において、人手作業の自動化は重要課題の1つです。第1話「ロボット導入が進まない要因と対策」に引続き、投資判断に必要不可欠なロボット導入効果を深堀します。

 

  目次  

 


 

人手不足の影響

まず最初に、ロボット導入背景の主要因である人手不足の今後の推移と影響についてです。

内閣府が2022年に発表した資料では、生産人口は年間約60万人減少すると予測されています。

また、同様に厚生労働省が発表している数値として、2022年12月のハローワークでの求人数260万人に対し、求職者数は190万人と、実に70万人も不足しています。*¹

皆様ご認識の通り、これからの日本では人手不足がさらに悪化していくことが予想されます。

 

  • ハローワークでは求人数に対し求職数が70万人不足している *¹
  • 生産人口(15~64歳の人口)は年間約60万人減少する *² = 人手不足に拍車がかかり続ける

生産人口推計
*¹:出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34326.html
*²:出典:内閣府(2022)「令和4年版高齢社会白書」(https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/html/zenbun/s1_1_1.html

 

人手不足で起きる影響は多岐に渡り、生産量の減少・品質の低下など生産コストの増加や売り上げ減につながり経営を悪化させます。

さらには残ってくれた社員に負担が集まり、作業環境やワークライフバランスが悪化し、定着率の低下につながります。

結果的に、さらに人が離れ、状況は悪化していくという負のスパイラルに陥いってしまいます。

人手不足が加速していく世の中では、人の補充も難しくなっていき、この負のスパイラルが蟻地獄のように一度はまってしまうと抜け出せない可能性がより高くなります。

労働人口不足になる将来では負のスパイラルは蟻地獄化

 


 

ロボット導入の費用対効果を深堀!

負のスパイラルという蟻地獄にはまらないためにも、人手不足対策を打つ必要があり、その1つの手法がロボットによる自動化です。

ロボット導入を進めるうえで重要なことは「第1話:ロボット導入が進まない要因と対策」で述べたように、以下2点となります。

 

  • 人一人の作業をすべて置換えるのは難しく、費用対効果がでる工程・現場を選ぶことが重要
  • 費用対効果とは利益改善+付加価値(利益改善以外の効果)である

 

ではこの費用対効果について深堀していきます。

ロボット導入における費用対効果


 

【利益改善効果】キャッシュフロー改善

まずは費用対効果の利益改善について深堀していきます。こちらは検討時に必ず試算するであろう、ロボット導入時の投資回収の話です。

労務費の削減、もしくは生産能力を向上など、増えた利益(キャッシュフロー)を元に計算され、投資額を決定する上での指標にもなります。

得られる利益(キャッシュフロー)と投資額は比例の関係になりますので、導入検討時には自動化したい作業に対し、その投資効果を踏まえた予算上限を設定しておくと判断がスムーズになります。

また、活用できる企業様には制限がございますが、補助金を使うことで投資額の軽減が可能です。

 

キャッシュフロー改善

 


 

【利益改善効果】作業者によるばらつきをなくす

ロボット導入で期待できる利益改善として、もう1つ挙げられるのが品質の安定です。

特に作業者の知識や経験によって品質が変わる作業を自動化することにより、品質が安定し、直行率が改善されることにより、コスト低減=利益改善につながります。

作業の具体例として、製造工程では組立、溶接、塗装など、確認工程では外観・品質検査などです。どれも作業者の感覚や経験、コツの影響を受けやすく、また、基準が設けづらい作業になります。

自動化することで品質を一定に保つことができ、また、技能を持った人間を探す、育てるといった、採用・教育コストも削減することが可能です。

 

作業者によるばらつきをなくす

 


 

【利益改善以外の効果】人が集まりやすい環境づくり

では利益改善以外の効果とは何があるのでしょうか。それは職場環境の改善です。

今後、人手不足が進んでいく中で、求職者が職場を選ぶいわゆる売り手市場になっていきます。そういった世の中において、限られた人材を確保するということは重要な課題です。

以下の作業をロボットに置き換えることで、人が集まりやすい環境づくりを進められます。

 

  • 人が嫌がる作業:単純作業(仕分け、ピッキングなど)、集中力が必要(検査、精密部品の取り扱いなど)
  • 人に向いていない:危険作業(高所、重量物)、悪環境(高温、騒音、異臭、夜間対応など)

 

人が集まりやすい環境づくり

 


 

【利益改善以外の効果】若い人材の採用

ロボット導入することにより仕事内容が変わることも若い人材の採用に役立ちます。

ロボットオペレータなどロボットを取り扱う仕事や、ロボット導入などのDX推進業務といった業務も社内で行うことができ、若い人や専門性がある人材が集まってきたといった記事も目にする機会が増えてきました。

また、残業時間を減らすことができれば、業務改善活動やワークライフバランスの改善といった、前述にない環境改善効果が得られることもメリットです。

 

若い人材の採用

 


 

まとめ

今後、人手不足に対応するためにも、生産現場もどんどん変えていく必要があります。

ロボットは有効な人手不足対策の1つであり、導入時の費用対効果として、単純な労務費の削減や生産能力アップにかぎらず、品質を安定させる、生産能力を担うことに加え、人が集まりやすい環境づくりに貢献できます。

とはいえ、人、ロボットそれぞれ得手・不得手があり、複雑な作業や、形式知化できないような作業はまだ人手に頼らざるを得ません。

人とロボットそれぞれの特長を生かし、高い費用対効果を得られる工程・作業を選定することが、人手不足対策になるロボット導入の有効な検討方法となります。

 

ロボット導入の高い費用対効果を生む

 

2話にわたりロボット導入に必要な勘所として、主に投資対効果・費用対効果の考え方についてお伝えさせていただきました。人手不足対策として成長が見込まれるロボット事業ですが、まだ発展途中であり、今後も現場に適した新技術が次々と生まれていくことでしょう。今後の展開に期待しましょう。

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