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非接触心電計測技術のご紹介

現代の医療技術は日々進化しており、その中でも非接触心電計測技術は、患者の快適さと医療の効率を大幅に向上させる革新的なソリューションです。当社は半導体商社として、この最先端技術に必要な高品質な半導体を提供し、高精度な心電計測ソリューションをサポートできることを目指しています。

 

 


 

非接触心電計測とは

非接触心電計測技術は、直接皮膚に触れることなく心電図(ECG)を取得することができる革新的な技術です。

これにより、患者の負担を軽減し、長時間のモニタリングやリモートヘルスケアが可能になります。

下図のような従来の健康診断で実施される12誘導心電計測では、電極を皮膚に直接取り付ける必要があり、患者にとって不快感や制約が伴います。

しかし、非接触心電計測技術はこの煩わしさを解消し、より快適で効率的な心電図モニタリングを実現します。

 

12誘導心電計測のイメージ

12誘導心電計測のイメージ

 


 

技術の仕組み

非接触心電計測は、容量結合心電信号計測モジュールを用いて実現します。このモジュールは、センサーが患者の胸部に直接触れることなく、電気信号をキャプチャする仕組みを持っています。図2に概略仕様を示します。この図を参照しながら、非接触心電計測技術の仕組みについて説明いたします。

非接触心電計測は、以下のプロセスを経て心電信号を取得します。

 

  • 信号検出: センサーが患者の心電信号を検出します。これらのセンサーは、患者の胸部に直接触れることなく、電気信号をキャプチャします。
  • 信号増幅: 検出された信号は非常に微弱なため、増幅器を使用して信号を増幅します。
  • フィルタリング: 増幅された信号は、ノイズを除去するためにフィルタリングされます。
  • A/D変換: アナログ信号をデジタル信号に変換します。これにより、コンピュータでの解析が可能になります。
  • 表示: 最終的に、処理された心電信号がディスプレイに表示されます。

 

容量結合心電信号計測モジュール概略仕様

容量結合心電信号計測モジュール概略仕様

 


 

試作デモ機と実測データ例

実際の試作デモ機が下図となります。2枚のセンサーが衣服の上から心電図信号を正確に計測し、そのデータをリアルタイムで有線通信を介してPCに送信します。日常的な衣服を着た状態でも心電図を計測できることが特徴です。

 

試作デモ機

試作デモ機

 

下図のように、複数の衣服を着た状態でも心電図計測が可能であることを確認できました。

この特性により、日常生活の中で無意識に体に負担をかけることなく、継続的なモニタリングが実現します。さらに、デバイスはさまざまな体型や生活スタイルに適応するため、幅広いユーザーに対して一貫した精度を提供します。実際の臨床試験においても、この技術が有効かつ信頼性の高いデータを提供することが期待されています。

 

実測データ例

実測データ例

 

非接触心電計測技術の導入をお考えの方は、ぜひ当社にご相談ください。最適なソリューションをご提案し、医療現場や家庭での健康管理をサポートいたします。お問い合わせをお待ちしております。

また、医療機器開発における要件定義やリスクマネジメント等のQMS関連の対応も可能ですので、設計の前段階からお客様の製品開発をご支援します。

 

 

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