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短期間でPoC構築!
Texas Instruments社 EVM/リファレンスデザイン編

短期PoC構築! 「Texas Instruments社 EVM/リファレンスデザイン編」

 

東京エレクトロンデバイスでは、設計・量産受託サービスを提供している傍ら、商社機能として多種多様な半導体製品を取り扱っています。半導体メーカーによっては、評価ボードやリファレンスデザインを提供していることもあり、それらを上手く活用することで、短期間かつ低コストでPoC環境を構築することが可能です。本特集記事では、Texas Instruments社が提供する評価ボード(EVM)やリファレンスデザインを活用したPoC開発事例をご紹介します。

 

 

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なぜPoC検証が必要なの?

 

PoCとはProof Of Concept(日本語で概念実証)を指し、これから新規に取り組む開発プロジェクトなどに対しては、その実現性や効果について実験的に検証することで、開発リスクを抑えたり、余計なコスト、工数を低減する効果が期待できます。

さらに重要なポイントとして、意思決定を加速させるという効果もあります。

新規開発であれば、まず最初にどのような最終製品にしたいか要件定義をする必要があります。

その後、要件定義で挙げられた内容に対してより具体的に仕様を定めていきますが、ここの要件定義から仕様を決定していく工程をいかに精度よく進められるかが、実設計や機能実装の際に重要になってきます。そのため、仕様決定の際には様々な意見交換がなされ、検討事項も多いことから、結果として意思決定に時間がかかってしまうというのが一般的です。

 

実用性、費用対効果を考慮して使用を決定、この意思決定に時間がかかる

 

この開発における意思決定を加速させる1つの方法が、PoCを使った実機検証ということになります。

 


 

 

PoC検証を効率的に行うには?

 

PoC検証を行うという意味では、最終製品となる前に試作機(プロトタイプ)を作るといった方法もあります。ただ、試作機といっても、部品を揃えたり、基板製造をしていくなど、コストや手間がかかってしまうことには変わりありません。

さらに業界を超えた世界的な物流クライシスがおきると、電子部品などのサプライチェーンへの影響も大きく、様々な部材の納期悪化を招き、実機を作ることすら困難になるといった状況もありえます。

 

 

このような状況でも素早くPoCを構築し、効率的な動作検証をもとに開発をスムーズに進めるための方法が、もともと準備された検証可能な実機環境を利用するといった選択肢です。

 

 

東京エレクトロンデバイスで取り扱うTexas Instruments社の製品群は、アナログからデジタルまで非常に幅広いラインアップをカバーしています。

 

 

ほとんどの製品には評価を加速させるための評価ボード(EVM)が用意されており、デバイス自体の評価だけでなく、お客様の用意するモータやセンサー、コントローラと組み合わせて使用することで、最終製品に向けた実現性、費用対効果のPoC検証を迅速に行うことができます。

さらに東京エレクトロンデバイスでは、専任の技術サポートチームにより、適切なPoC提案や技術サポートを提供していますので、お客様の負担を減らしつつ、迅速な課題解決によりプロジェクトを加速させるご支援ができます。

 


 

 

具体的なPoC開発事例は?

 

【CASE 1】

  • 新しいDCモータ用に制御基板を作りたい
  • モータの机上スペックは分かっているが、実際に負荷を与えたときの電流値をモニタリングして適切にモータを制御できるか動作をみておきたい
  • PWM制御を想定

PoC提案 : すぐにモータを動かせるモータドライバボードを利用して検証しては?

すぐにモータを動かせるモータドライバボードを利用して検証しては?

 

【CASE 2】

  • リモートでファームウェアをアップデートできるようにしたい
  • どういったマイコン選ぶとよいのか、どのような実現方法があるのか検討したい

PoC提案 : 本番機と同じ製品を使ってOTA(Over The Air)の動作を確認しては?

本番機と同じ製品を使ってOTA(Over The Air)の動作を確認しては?

 

【CASE 3】

  • 新製品ではボタンやボリュームといった物理UIを静電容量センサで実現したい
  • センサの形状や制御するためのマイコンなどを決めたいが、検証環境を用意するのが大変
  • そもそも仕組みも気になる…

PoC提案 : いろいろな形状の静電容量センサを試せるキットを利用してみては?

いろいろな形状の静電容量センサを試せるキットを利用してみては?

 

【CASE 4】

  • 新しいリチウムバッテリーを使用予定
  • チャージャと残量計を合わせて検討したい
  • 充電と残量計を組み合わせての動作確認は早めに実施しておきたい

PoC提案 : 評価ボードを組み合わせ実際の挙動を確認してみては?

評価ボードを組み合わせて実際の挙動を確認してみては?

 

ここであげた開発事例はすべてTexas Instruments社の評価環境で構築できます。

 


 

 

 

今回の特集記事では、TI社の評価ボード(EVM)を活用したPoC検証の事例をご紹介しましたが、他にも様々な半導体メーカーを取り扱っておりますので、それらを組み合わせたかたちでのご提案も可能です。

予想外の出来事が次々と起きるVUCA時代こそ、新しい事業を効率的に進める方法が求められています。机上だけでなく実際に検証を行うことでその後の工程をスムーズにするPoC検証は、最終製品をよりよいものにするためにも重要な工程となります。要件定義から実際に動作検証したいときには、既存の環境を活用し効率よいPoC検証を実施するのはいかがでしょうか。

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