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導入事例

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直接現場の声を反映!
効率化を実現した部品カウント現場を公開

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計数器・パーツカウンター 製品外観

計数器・パーツカウンター

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アズビル太信株式会社様

アズビル太信は温度・燃焼機器などの電子制御機器をはじめ、工業・商業用のさまざまな電子機器を設計から生産までの一貫生産体制で手掛け、お客様にタイムリーにお届けしています。2020年には売上が減少しても利益を確保できるコスト構造への改革を目指したプロジェクトを立ち上げ、その一環として作業効率向上を図るために、東京エレクトロンデバイス(以下、TED)の「計数器・パーツカウンターめばかり君(以下、めばかり君)」を採用しました。

課題

・作業時間の削減と効率化
・手作業による部品カウント作業の負担

成果

・導入前と比較して、作業時間が大幅に削減
・手作業に伴うストレスがなくなり、計数作業を省略

インタビュー

きっかけは社内プロジェクトによる業務改革

 

――めばかり君を導入した経緯をお伺いします。

 

2020年の新型コロナウイルス感染拡大危機と新工場建設を背景に、「売上が減少しても利益が生み出せるコスト構造に改革すること」を目的とした社内プロジェクトが発足しました。さらに、もう一つの基本方針として「ロボット化を目指す」という目標が掲げられ、倉庫業務の改革の一環としてめばかり君を導入するに至りました。

導入にあたっては、いくつかの製品を検討しました。

はじめに、他社の画像検査装置のパーツカウンターのデモンストレーションを行っていただきました。うまくカウントができない部品があり不採用になりましたが、画像処理技術の可能性を見出したきっかけとなりました。

また、部品登録不要のパーツカウンターも検討しました。部品による個別の設定作業がない点は便利ですが、細かい部品を取り扱う当社にとってはあとから調整ができない点が課題となりました。私たちは現場の作業効率アップを重視していたので、最初に多少の設定が必要であっても、各部品のカウント精度が向上する方が良いと考えていました。

そこでWEBで探し始めたところ、めばかり君に出会いました。もともとTEDから部品を購入していたこともあり、社名は知っていましたが、商社だと思っていたTEDが画像処理技術による高精度なパーツカウンターを取り扱っていると知り、すぐにサンプル計数のお問い合わせをしました。

サンプル計数は、実際に現場でカウントしている部品を送付後、1カ月も経たないうちに結果報告書が届きました。部品を正確にカウントできることが分かったことと、質問をしてもすぐに返答があり、説明も丁寧で分かりやすかったため、サポート面の良さも導入の決め手となりました。

 

手作業からの解放!1個ずつ部品を数える作業を自動化へ

 

――導入後の作業時間削減や効率についてお伺いします。

 

当社で扱っている部品件数は全部で約20,000点あり、棚出庫では、毎月約7000~8000種類の部品を扱っています。めばかり君を使用してカウントしているのは、全体の約10%にあたる約2000点の小さくて細かな部品です。

 

コネクタ
コネクタ
電子部品
電子部品
ワッシャー
ワッシャー

 

部品の数は電子秤を使用して数えます。ある程度まとまった数の重さを基準の重量とします。この重量決めに人の手で個数を数える作業が発生していました。

例えば、最初に50個の部品を手で数え、それから電子秤に載せて数字を確認し、50個の基準の重量を決定します。形状が丸かったり、小さかったりする部品は特に、この手作業には非常に労力がかかっていました。

めばかり君を使用することで、トレーに部品を一気に載せて、画像処理で瞬時にカウントすることができるので、以前の手作業を楽に行うことができます。これにより、電子秤でカウントする前段階の「基準となる数を確認する作業」が迅速化し、効率が上がりました。

電子秤を使用することが出来ない部品の手作業のカウント作業はもちろん、電子秤で計る製品の基準の重量を算出する作業にも役立っています。

人手作業を省くことができたことで、作業時間の削減に繋がっていると実感しています。

 

――現場で作業される方の日々の工夫により一番効率的な方法を編み出しているのですね。

 

カウント現場の工夫
こんな風にめばかり君使っています!

 

――先ほど、電子秤と併用してより効率的に使用していると伺いましたが、他に現場で工夫されていることはありますか。

 

めばかり君の導入に際し、システムとの連携が必要だったためシステム担当者が参加し、約2000点の部品登録を行いました。部品を事前に登録してしまえば、カウントする度に単重を決めるというような入力作業は不要ですし、どの作業者でも同じ精度でカウントすることができ、効率化に繋がりました。

ワゴンにも工夫している点があります。

導入前はワゴンで移動が可能なモバイル版かスタンダード版を導入するかで迷っていました。より多くの部品を数えることができ、トレーから一気に袋詰めできるスタンダード版も魅力的でしたが、新しい工場建設に伴う作業スペースの変更や効率化の観点からモバイル版を選択しました。

 

めばかり君を使用した作業風景
めばかり君を使用した作業風景

めばかり君を使用した作業風景

 

ワゴンをさらに使いやすくするために、ワゴンの設計・部材加工をSUS株式会社 長野営業所様にご協力いただきました。

モニター画面を作業者の目の高さに配置したり、LED照明を導入し、めばかり君を使うときにバックライト照明をオンにしたときは手元の間接照明を自動でオフにするなど作業内容によって明るさを調節したりと、より使いやすいワゴンを目指して改良しました。

 

改良を重ねためばかり君専用ワゴン
改良を重ねためばかり君専用ワゴン

 

独自の機能を使ってさらなる業務改善へ

 

――これから活用したい機能についてお伺いします。

 

ログの振り返りはこれから使用していきたい機能です。ログ機能を活用して、最も多く数えた部品や、一日に数えた回数などを把握し、こちらも業務改善に活かしていければと思います。

また、先日めばかり君ソフトの無料バージョンアップがありました。追加された機能の中に当社の作業者が提案した内容が盛り込まれておりました。

累計してカウント作業を行う際のちょっとしたミスを防ぎ、かつ作業効率がアップする内容で、社内で大変好評でした。

 

数えた結果は記録に残る

 

お客様プロフィール

会社名
アズビル太信株式会社
所在地
長野県中野市大字中野200-7
設立
1974年6月
代表
小林清素
WEBサイト
https://ats.azbil.com/

アズビル太信は温度・燃焼機器などの電子制御機器をはじめ、工業・商業用のさまざまな電子機器を設計から生産までの一貫生産体制で手掛け、お客様にタイムリーにお届けしています。

ご担当者様の声

生産技術部 部長 田中実様

プロジェクトをトップダウンで進める中で、効率化を進めるためにめばかり君を導入しましたが、今では作業者の方からはめばかり君の活用方法についてさまざまな意見や工夫が出始めています。実際に使う方の意見を反映し、さらに使いやすい現場への改善と稼働率の向上につなげていきたいですね。

記事は 2024年3月 取材・掲載のものです。

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